目まいのする散歩

散歩が好きだ。ひとりでも、誰かと一緒でも。出かけるというより、還るのが楽しい。

ツレは手と声がきれいだ。散歩の相手にいいと思った。付き合う理由はひとつあればいい。

妻・百合子を連れて近所のはてから世界の真ん中まで散歩する夫・泰淳が、歩くスピードで眺める世界や時代、生きることの意味や本質への問い。

武田泰淳『目まいのする散歩』中公文庫

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